J-PARCにおける放射性物質放出問題に関して

　今回のJ-PARCハドロン実験施設における事故について、加速器を利用している 研究者コミュニティーとして、その社会的責任を重く受け止めております。 もとより、素粒子物理学の実験・研究は、国民の皆様の理解の上に成り立ってお り、研究施設周辺の住民の皆様、実験に携わる研究者、学生、連携企業の職員 などの安全確保が前提となっております。 　　　　　　　　　　　

　今後、研究者コミュニティーをあげて、社会の不安と不信感を深く理解して 安全に対する確固たる意識改革を行なうと同時に、放射線・放射性物質の リスク管理において万全を期し、また関係各所への連絡プロセスの 見直しを行なってまいります。さらに、高エネルギー加速器研究機構 および日本原子力開発研究機構に対して、事故経緯の徹底的な解明や、 今後の安全確保に関して、できる限りの協力を行ってまいります。

高エネルギー委員会

飯嶋徹（名古屋大学）、後田裕（高エネルギー加速器研究機構）、 岡田安弘（高エネルギー加速器研究機構）、川越清以（九州大学）、 駒宮幸男（東京大学）、徳宿克夫（高エネルギー加速器研究機構）、 中家剛（京都大学）、羽澄昌史（高エネルギー加速器研究機構）、 森俊則（東京大学）、山中卓（大阪大学）、吉田光宏（高エネルギー加速器研究機構）